ABEMAの番組「ナオキマンの都市伝説ワイドショー」で、カリフォルニア大学バークレー校教授の理論物理学者、野村泰紀さんが、宇宙人は存在するのかというテーマを研究者の視点から解説しています。この記事では、番組で語られた見方を話題ごとに紹介しながら、確認できている事実を短く添えていきます。
物理学者は宇宙をどう考えるのか
野村さんは、物理学者は思いつきや空想で宇宙を語っているわけではない、と話しています。理論や計算をもとに、高次元やマルチバースのように一見すると奇想天外に見える可能性も真剣に確かめ、合わない説を一つずつ削ぎ落としながら、宇宙の本当の姿に迫っていく、という姿勢が語られています。
宇宙人がいるかどうかという問いも、そうした研究者の目線から考えていく、というのがこの動画の大きな流れです。
確認できていること:カリフォルニア大学バークレー校の紹介ページによると、野村さんは素粒子物理学や宇宙論、量子重力、量子情報を研究しているとされています。
マルチバースという考え方
この動画では、私たちが見ている宇宙のほかにも、異なる物理法則で動く宇宙が数えきれないほどある、というマルチバースの考え方が紹介されています。
宇宙人の存在を考える時にも、宇宙やマルチバース全体がどれほど広いかが、大事な手がかりになると語られています。
確認できていること:同じ紹介ページでは、野村さんの現在の研究の中心の一つとして、マルチバース宇宙論が挙げられています。
広い宇宙と生命の確率
野村さんは、生命が生まれる確率がどれほど低くても、宇宙やマルチバース全体が無限に近いほど広い以上、宇宙人がいる確率がゼロになることはない、と話しています。
確率と宇宙の体積をかけ合わせた答えが、ちょうど「1」になる、つまり宇宙全体で地球にだけ生命がいると考えるほうが、数学的にも物理的にも不自然だという見方です。そのため、生命のいる星は複数あり、宇宙人は「ほぼ存在する」と考えるのが自然だ、と語られています。
確認できていること:NASAによると、太陽系の外で確認された惑星は2025年9月に6,000個に達し、天の川銀河には数十億の惑星があると考えられています。地球の外に生命がいるかどうかは、今も探している段階とされています。
遠すぎて出会えない距離と時間
一方で、宇宙人が地球に来ている可能性は、かなり低いという見方が示されています。比較的近い星からでも、移動には数万年単位の時間がかかり、その途中で進化が進んだり、絶滅してしまったりする、という理由が挙げられています。
そのたとえとして、日本の水たまりにいるボウフラと、ブラジルの水たまりにいるボウフラは出会えない、という話が出てきます。どちらもたしかに存在していても、離れすぎていて互いに接触することはできない、というわけです。
確認できていること:NASAによると、太陽にいちばん近い恒星プロキシマ・ケンタウリまでは約4.25光年で、秒速17.3キロメートルで太陽から遠ざかっている探査機ボイジャーがこの速さで向かったとしても、7万3,000年以上かかるとされています。
9次元の空間と、見えない6つの次元
私たちが感じ取れるのは、縦、横、高さの3次元です。ところが理論の上では、空間は9次元でできていて、大きく広がった3つの次元と、小さく折りたたまれた6つの次元からなると考えられている、という話が紹介されています。
遠くから見た紙が厚みのない平面に見えるように、小さく丸まった次元は人間には見えない、というたとえにも触れています。
確認できていること:高エネルギー加速器研究機構(KEK)の発表によると、超弦理論では空間が9次元(時間を含めると時空は10次元)と予言されていて、余分な6つの空間の次元はとても小さく丸まっていると説明されています。
生き物が3次元にいる理由
なぜ私たちは3次元の空間に生きているのか、という問いも取り上げられています。2次元の世界では、口から食べたものを外へ出すための、体を貫く消化管を作ると、体が2つに分かれてしまうため、複雑なつくりの生き物はいられない、という説明です。
反対に、4次元以上の世界では、原子のような複雑な仕組みが安定して成り立たなくなる、という話も出てきます。複雑な物質や生命が存在できる特別な場所が3次元で、私たちはそこに生きている、という見方が示されています。
確認できていること:物理学者マックス・テグマーク氏が1997年に学術誌「Classical and Quantum Gravity」で発表した論文では、空間が3次元より多いと従来のような原子は存在できず、3次元より少ないと重力がはたらかない、と論じられています。
おわりに
宇宙人はいるのかという身近な疑問も、物理学の目線で考えていくと、宇宙の広さや、目に見えない次元の話にまでつながっていきます。まだ答えの出ていない問いだからこそ、理論と観測を積み重ねていく研究の歩みを、これからも楽しみに見守りたいところです。
僕のひとりごと
宇宙人って、いるのかいないのか……めちゃくちゃ気になるテーマです。
「もう地球にいる!」という話もありますが、僕的には、もしかしてDNAに宇宙人の痕跡が混じっている人もいるんじゃないか…?なんて妄想してしまいます。
そう考えると、身近な人が急に宇宙人に見えてきます。
参考情報
- YouTube「宇宙人は存在する? 天才物理学者・野村泰紀が研究者としての視点で解説!【ナオキマンの都市伝説ワイドショー】#ナオキマン #ABEMA #都市伝説」
- UC Berkeley Physics「Yasunori Nomura」
- NASA「NASA’s Tally of Planets Outside Our Solar System Reaches 6,000」
- NASA Imagine the Universe!「The Nearest Neighbor Star」
- 高エネルギー加速器研究機構(KEK)「The mechanism that explains why our universe was born with 3 dimensions」
- arXiv「On the dimensionality of spacetime」(Max Tegmark、1997年)



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