YouTubeチャンネル「今夜も都市伝説」の動画で、UFOや「グレイ」と呼ばれる宇宙人の正体は、遠い星から来た生命ではなく、タイムトラベルの技術を手にした未来の地球人ではないか、という説が語られています。ここでは、動画で紹介された見方を中心に、確かめられている事実をところどころに添えながら、その内容をたどっていきます。
宇宙の広さと、時間をさかのぼるという発想
動画ではまず、遠い星から地球へやって来ることの難しさが取り上げられています。いちばん近い恒星のプロキシマ・ケンタウリでも4.2光年はなれていて、2000億をこえる恒星がある天の川銀河の中から、たまたま地球を見つけて訪れるのは、砂漠で一粒の砂をさがすようなものだ、という例えで語られています。
そこで出てくるのが、相手が「未来の地球人」なら話が変わる、という見方です。地球がどこにあるかはすでに分かっているので、広い宇宙をさがし回る必要はなく、同じ場所で時間をさかのぼるだけでたどり着ける、と説明されています。
確認できていること:NASAによると、太陽にいちばん近い恒星はプロキシマ・ケンタウリで、距離は約4.25光年とされ、探査機ボイジャーの今の速さで向かうと、到着までに7万3000年以上かかるとされています。
グレイの姿と人類の進化
グレイの見た目については、生物人類学者のマイケル・マスターズ教授の分析が紹介されています。二本の足で歩く体のつくりは地球の霊長類ならではの特徴で、大きな頭や大きな目、小さくなった鼻や口、顎は、人類がたどってきた変化をさらに先へ進めた姿に重なる、という見方です。目が大きいことについては、デジタル機器などを通して目から情報を受け取る暮らしに合わせて変わった結果ではないか、という話も出てきます。
遠い星の生命が、なぜ英語や日本語を理解して話せるのか、という疑問にも触れています。相手が未来の地球人だと考えれば、この点にも説明がつく、と語られています。
確認できていること:モンタナ州のテレビ局KTVHの2019年の報道によると、マスターズ氏はモンタナ工科大学の教授で、オハイオ州立大学で人類学の博士号を取っています。著書『Identified Flying Objects』では、UFOは、遠い子孫である人類が、自分たちの進化の過去を調べるために時間をさかのぼって来ているのかもしれない、という説を示しています。
時間の流れは変えられるのか
タイムトラベルは空想だけの話ではない、という点にも、動画は多くの時間を割いています。アインシュタインの相対性理論によれば、重力や速さによって時間の進み方は変わり、そのことはGPS衛星の時計の補正にも表れている、と紹介されています。
さらに、時空のはなれた2つの点をつなぐ「ワームホール」や、負のエネルギーを持つとされる「エキゾチック物質」を、未来の人類が思いどおりにあつかえるようになっていれば、時空を移動することも理論の上ではありうる、という見方が示されています。
確認できていること:オハイオ州立大学の天文学の解説によると、GPS衛星の時計は地上の時計より1日あたり約38マイクロ秒速く進むため、この差を補正しないと、位置のずれが1日に約10kmずつたまっていくとされています。1988年に物理学者のマイケル・モリス氏とキップ・ソーン氏が発表した論文では、人が通り抜けられるワームホールを保つには、「エキゾチック」と呼ばれる特別な物質が必要になると示されています。
エリア51をめぐる二つの証言
この動画では、アメリカ・ネバダ州のエリア51に関わったとされる人たちの証言が、説の大きな柱になっています。微生物学者のダン・バリッシュ博士は、1994年にエリア51の関連施設に配属され、そこで出会ったグレイについて、施設の責任者から「彼らは宇宙人ではない。未来から来た人だ」と告げられた、と話しているそうです。施設では、何万年も先の未来から来たとされる人たちが確認されていた、という話も出てきます。
もう一つは、元海兵隊のパイロット、ロバート・ミラー氏の体験です。1960年、エリア51で円盤の形をした機体の試験飛行をしていたところ、機体ごと突然消え、十数時間後に同じ場所へ戻ってきたといいます。本人には数秒のことに感じられたのに、腕時計は十数時間進んでいて、調べた科学者たちは、機体ごと未来へ移動した可能性があると考えた、と語られています。
確認できていること:ジョージ・ワシントン大学の国家安全保障アーカイブによると、2013年に公開されたCIAの歴史文書で、偵察機U-2の計画とあわせてエリア51の名前が記され、その存在が初めて公式に認められました。CIAの研究誌「Studies in Intelligence」に載った1997年の論文では、1950年代後半から1960年代にかけてのUFOの報告の半分以上は、U-2をはじめとする有人偵察機の飛行によるものだったとされています。
未来人が今の時代を訪れる理由
では、未来の人たちは、なぜわざわざ今の時代にやって来るのでしょうか。今が人類の歴史の大きな分かれ道にあたるから、という見方が示されています。知性を持つ種が、自らの技術や核戦争などで滅んでしまう危険を「第3の壁」と呼び、ホーキング博士の警告と重ねながら、今の人類はまさにそれを越えられるかどうかの岐路にいる、と語られています。
訪れ方についての話も出てきます。過去を変えてしまうタイムパラドックスを避けるため、ふだんは姿を見せずに見守る「動物園仮説」のような形で観察を続け、ときどき核施設の上空などで、警告のようなごく小さな介入をしているのではないか、という見方です。
確認できていること:米紙クリスチャン・サイエンス・モニターによると、ホーキング博士は2016年、BBCの「リース講義」の中で、核戦争、地球温暖化、遺伝子操作されたウイルスを、人類をおびやかす危険として挙げています。「動物園仮説」は、1973年にジョン・A・ボール氏が学術誌「Icarus」に発表した考えで、進んだ文明が、わざと人類との接触を避けているという説です。
情報が表に出てこないとされる理由
これほどの話が、なぜ広く知られていないのかについても、動画は理由を挙げています。一つは、1960年にまとめられた「ブルッキングス・レポート」です。あまりに進んだ文明や技術の存在がおおやけになると、科学や政治、宗教の価値観が根本からゆらぎ、社会が大きく混乱するおそれがあるとして、伏せておくことが合理的な選択とされた、と紹介されています。
もう一つは、エネルギーと経済の問題です。機体に使われているとされる「ゼロポイントエネルギー」(空間から限りなくエネルギーを取り出す技術)や反重力の技術が公開されれば、石油や電力の大きな産業や、国どうしの力の関係が一気にくずれてしまうため、情報が封じられてきた、と動画では分析しています。
確認できていること:ブルッキングス研究所によると、この報告書は、同研究所のチームが1960年12月にNASAの長期研究委員会に向けてまとめたもので、地球外生命が見つかった時の影響を考える中で、そうした情報を人々にどう伝えるか、あるいは伏せるかを知るための研究を提案していました。
おわりに
宇宙人ではなく、未来の地球人かもしれない、という発想は、UFOの話を少しちがう角度から見せてくれます。確かめられていることと、まだ分からないことを分けて受け止めながら、この先どんな話が出てくるのかを楽しみに待ちたいところです。

僕のひとりごと
UFOやグレイの話って、いつまで経っても話題が途切れないんですよね。
普通だったら、何十年も前の話なんて「はいはい、昔の都市伝説ね」で終わりそうなものなのに、なぜか今でも新しい証言が出てきたり、映像が公開されたり、研究者が真面目に議論していたりする。
結局、真実は何なのか?
……未だにはっきりしない。
これぞまさに「ミステリー」って言うことなのかもしれません。
特に気になるのが、エリア51。
僕なんかは「結局、何らかの軍事技術の開発に使われていただけなんじゃないの?」と思う一方で、ここまで長年いろんな噂が消えないと、「いや、ちょっと待て……本当にエイリアンいたんじゃないの?」と思ってしまうんですよね。
しかも、もし本当にグレイが存在していて、単なる宇宙から来た訪問者ではなく、未来の地球人だったとしたら……。
これ、話が一気にややこしくなります。
「宇宙人を探していたら未来の自分たちでした」って、映画でもなかなかの設定です。
さらに、未来人がタイムマシンを完成させて、過去の地球を観察しに来ているとしたら、僕たちが夜空を見上げて「UFOかな?」なんて言っているその瞬間、向こうでは、「おっ、2026年の地球人がまた見つけたぞ」なんて観察されていたりして……。
そう考えると、ちょっと怖いような、面白いような。
もちろん、現時点で「未来人だった!」と証明されたわけではありません。
でも、こういう「もしかしたら?」を考え始めると止まらない。
結局、エリア51は何らかの軍事技術の開発に過ぎない場所だったのか?
それとも本当にエイリアンが存在していて、その技術開発に関わっていたのか?
はたまた、全部ひっくるめて人類がまだ知らない何かだったのか?
真相は分かりません。
だからこそ面白い。
UFOを見たこともない僕ですが、こういう話を聞くたびに「もしかして……」と勝手に想像してしまう。
そして今日も空を見上げてしまう。
……ただの飛行機だったりするんですけどね。
参考情報
- YouTube「「彼らは宇宙人じゃない…未来人だ!」元エリア51科学者がそう告げられた日 【都市伝説 ミステリー 怖い話】」
- NASA Imagine the Universe!「The Nearest Neighbor Star」
- KTVH「MT Tech professor claims UFOs are time machines from future」(2019年)
- オハイオ州立大学(Richard W. Pogge)「Real-World Relativity: The GPS Navigation System」
- American Journal of Physics「Wormholes in spacetime and their use for interstellar travel: A tool for teaching general relativity」(Morris、Thorne、1988年)
- ジョージ・ワシントン大学 国家安全保障アーカイブ「The Secret History of the U-2 — and Area 51」(2013年)
- CIA「CIA’s Role in the Study of UFOs, 1947-90」(Gerald K. Haines、Studies in Intelligence、1997年)
- The Christian Science Monitor「Stephen Hawking warns of mankind wiping itself out: where to find hope?」(2016年)
- Icarus「The zoo hypothesis」(John A. Ball、1973年)
- ブルッキングス研究所「Communications, Technology, and Extraterrestrial Life: The Advice Brookings Gave NASA about the Space Program in 1960」
- アメリカ国防総省「Statement by the Department of Defense on the Release of Historical Navy Videos」(2020年)
- NASA「UPDATE: NASA Shares UAP Independent Study Report; Names Director」(2023年)
- アメリカ下院 監視委員会「Unidentified Anomalous Phenomena: Implications on National Security, Public Safety, and Government Transparency」(2023年)
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